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嵐の夜
轟々と風が啼いた日
扉を開けると君が立っていた
もつれた言葉を抱えて
行き場が無いから
一晩だけ泊めてくれと言った

君の顔など
二度と見たくないと思っていたよ
綺麗な去り際など
嗚呼 そう
どこにも在りやしないのだ

僕には可愛い奥さんがいて
生まれたての娘がいて

もう君に構っている余裕が無い

君が一番知っているはずだろう

君は僕
僕はかつて君だった

濡れそぼって
光無く突っ立っている

目を閉じる事も出来ずに

目を開く事も知らずに
by are-fujiwara | 2008-01-31 09:40 | firo
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