かくれんぼ
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本当の事を言ったのに
後ろめたくて目を逸らした

本当 だけが
正しく
等しく
救うわけじゃない

わかってる

今 苦しいのは
受入れたくないだけ
受入れてほしくないだけ

でも
私達はもう
此処に居られない

例え嘘をついて
笑いあっても
しらじらしくて

それこそ
救いようの無い苦しさだ




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# by are-fujiwara | 2009-04-12 01:31 | base
野心
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いつだって程よく馴染みながら

いつだって違和感を感じている




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# by are-fujiwara | 2009-04-12 00:07 | base
初夏の儀式
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言葉にもならなかった
結局は取るに足らないもの

熱波に絡まり
拡散されていく

七月某日

思い出は
死にかけていた

焼き付いた思慕に
花の一つも手向けてやりたいが

そんな事をしたら
眠れなくなるかもしれない

考えあぐねている間に
初夏は足下を
濃い緑で覆いつくし
死んだ思い出を隠してしまった

知って知らずか
わたしは其処を踏みしだき
やがて忘れて過ぎていく


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# by are-fujiwara | 2009-03-11 03:35 | partire
明けましておめでとうございます
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どのようなお正月をお迎えでしょうか
新しい一年
ゆうるりとお付き合いいただけましたら幸いです

2009年1月元旦
藤原有絵


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# by are-fujiwara | 2009-01-01 08:36 | informazione
有望論
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99%の安定を振り切って
1%の絶望的な切望に期待することは
全くもって無知無謀なことかもしれません

されど
「1%の切望を1000の灯に変える」発想は
むしろ望みが在ること
言葉違えど「有望」だと思いませんか


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# by are-fujiwara | 2008-12-28 23:25 | meteora
沈黙の質量
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「迷っていたけれど
そういうふうに
生きていく事にしました」

密やかな決意を
胸の中で繰り返し
そこへ行き着いた
あなたの思いに対し

親指は言葉を探せなくて
携帯電話を閉じました


わたしはそのとき
すっかり寒い色をした
プールの飛び込み台に座って
ドーナツを齧っていました

少しだけわたしの事を話すと
なんとも気ままで
華やかさに欠ける日々です
それもまた
迷いながらも望んでしまった
わたしの暮らし方


ほら やっぱり
あなたの決意に
添える言葉なんてないんです

言葉が無い事が
あなたの新しい日々への
わたしの思いです

あなたもきっと
眩しい事に不慣れだから
戸惑う事があるのでしょう

ほんの微かな目眩とか
その奥の静かで確かな興奮とか
一日ずつ捲る世界とか
すこし想像していたら

最後に見た
あなたのしなやかな背中

どんな顔をしていただろう
ずっと考えてたけど

知らなくても
この頃なんとなく
わかった気がして

それこそ言葉にしなくていいことだと
ようやくあなたを想うわたしです




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# by Are-fujiwara | 2008-12-13 02:04
無垢
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馬鹿馬鹿しいと思った

でも 見過ごせないと
気持ちが留った

あのひたむきさ
あなたの強さ




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# by Are-Fujiwara | 2008-11-12 00:44
海岸通り
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幹線道路を渡ったら
もうペダルを踏まなくても
なだらかに坂を滑り
海に向かう

港町で生まれて
港町で暮らしている

潮風で錆びた自転車のホイール
刻んだ文字
いつかは消える 其れ


絶対だよ!


あんな事
言わなければ良かった

海の無い街で暮らすなんて
信じられない

私は膝に頬をつけ
持て余している感情が
錆びていけばいいと思っている

其れもいつか
消えるかな

まだ
何処にも行けない
私は
足りないものが多すぎて

だから

本当は
すごくすごく
羨ましかった

ちゃんと君が決めたのだもの
素敵だった
もうどんな約束も叶えてくれない君でも
素敵だった


  

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# by are-fujiwara | 2008-10-19 23:57
憂鬱明け
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陰鬱な世界が
とりあえず過ぎて
頭では晴れやかさを意識する
寝ぼけているときのような
鈍い実感 自由

じゃあもう
あの何処かへ行こうか

じゃあもう
あの人に会ってみようか

じゃあもう
いっそこの街出ちゃおうか

考えだけが少しのきらめき
嘘くさい願望

いやだな
また意地の悪い考え方してる

だってでもさ
それはまた必ずやってくる
必ずだよ

憂鬱明けは
馴染みの浅い 妙な爽快感
なまじ待ちわびたものだからこそ
持て余してしまうんだ

悲観はしてないから
大丈夫だ

気分は悪くないから
そうだな 手紙を書こうか

「今、旅しています」
そういう近況報告が
スマートでいい

「帰りますよ
でもそれまでに
晴れやかな日々を
過ごします」


とりあえずは
眠ってみようか

憂鬱が明けたら
健やかに寝過ごす事

まずは うん それがいい

  

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# by are-fujiwara | 2008-10-15 11:32 | partire
記憶色
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もう随分時も経ち
あの時の会話の内容もおぼろげです

光景だけが鮮やかさを増し
刻 短く
なお 強まる彩度で
記憶の波に揺蕩(たゆた)っています

「本当」を隠して
思い出は綺麗に出来上がりました




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# by are-fujiwara | 2008-10-04 21:18 | colore