「ほっ」と。キャンペーン
2013
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すっかり更新を怠っておりますが
明けましておめでとうございます

胸の内に
静かに募る言葉を
今年は
もう少し形にしたいと
切に思います

今年も
か細くも続けてまいりますので
よろしくお付き合いください


2013 01

フジワラユエ



   美しいものに
   惹かれる気持ちが綻んでしまったら
   もう 二進も三進もいかなくなって
   舞台を飛び降りるしかないわ



これは私が昔書いた言葉ですが
それは今も私の胸の芯に在り続け
忘れない限り
私はこのブログとも共にありたいと
思い続けています
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# by are-fujiwara | 2013-01-07 23:23 | informazione
*
私の思いが
何にも塞がれることなく
自由であるなら
それで構わない

そう言えた人は
離れて久しく

もう生きているうちには
追いつけないくらい
彼方へ飛んでいきました


どんなに目をつぶっても
誰かを羨み
何かを嫌悪する限り

どこまでいっても
私は女でしかないのです

言い切ってしまうのは
諦めることだから
安心です
逃れることが叶わない事実なら
苦くても飲み込むしか
ないのです

その鈍い痛みが
消えなくても
それさえ血に変えて

顔をしかめながら
進みたい
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# by are-fujiwara | 2012-06-20 18:30 | meteora
セイルモウル
巨大なショッピングモウルには
きらびやかな自由時間が陳列されていて
選んでいる間は 人生一時停止
「ごゆっくりお愉しみください」
アナウンスがスロウメロディに混ざって流れてくれて
何だか安心するのです

十日間北欧遺跡を巡る空の旅から
三年間気ままな独り郊外暮らし
日帰り古都巡り
お手軽二時間ホテルビュッフェ

時間の使い方が叩き売り

お買い得なうち
生き急ぐ算段立てましょう
所持金、時間 全部余すことなく
完璧な人生設計描きましょう
スマートに過ごしましょう

*無料コーナ
一時間半図書館回遊
往復五時間自転車散策
ちょっとそこまで 十七分公園行きの奨め

けれどご注意
タダより怖いものはなく
もれなく胃が捩れるほどの
淋しさがついてきますが?

愉しい事だけ
一人分
沢山カートに入りますが
何か足らない
それは贅沢
不満があるなら
ワンクリックでカートは空になれる

気分が乗れば勢いで
カートは夢のように埋まります

いつだってそうでしょう

一人分 行ける場所
一人分 使う時間
そこには確かな満足が在る
知っているのに

レジに進むと
こざっぱりした男の子が
丁寧に笑いながら最終確認

きっと夢のように
充実した時間が過ぎるでしょう
人生一度きり返品は致しかねますが
よろしいでしょうか

此処を進んだら
後戻りは出来ません

カートを空にするも
選択内容を確認するも
此処までです

後悔は
しない

言えるかしら

その目は懐かくも寡黙に
案じているような揺れ方で
スロウメロディより安全な何か

口をつぐんでしまう
それでも「会計を」と
言う事が出来ない

となりのレジでは
ざかざかと颯爽と
会計を済ませる人たち

責任を持つことと
思い切ること
諦めることの境界線が
曖昧になっていく

夕刻のセイルモウル
青空の天蓋の下で
保留にしたい小さな気持ちが
財布の奥でジャラリと鳴った
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# by are-fujiwara | 2012-01-25 07:17 | base
冬の防波堤に
冬の防波堤に立って
呼吸のように迷いを吸い込んで

行き先を諦めた

今何処にいるのかわからないのに
何処に行きたいと
言えるでしょうか

思いつめて
言葉を潰して
涙がこぼれてしまう前に

暖かい
ものを口にしたい

胸を満たすものを
取り込みたい

欲求が
正常値に戻ったら

もう一度
やり直しましょう

打ち寄せる波のように
繰り返しても
逃げ出せなくても
呼ばれているような気になる

海が好きだと
思いました
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# by are-fujiwara | 2012-01-13 18:11 | base
花の色を
不様に散り乱れるなら
強い風に掠われるように
一瞬で無に帰す事

そんな事
望むなら
願うなら
先を思えるなら

けれど
其れ統べて
花咲いてから
決める事でしょう

どんな 色で
どんな 形で
どのように薫るの

きっと
咲いたなら
見て
欲しいでしょう

だから生命
祈るように
花開くでしょう

「ちゃんと咲けたね」

笑いかけて
其の指で
触れられたい

其の為に
未だ生命
生き急ぐでしょう
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# by are-fujiwara | 2010-12-26 20:10 | colore
グラファイトステージ
開いた本に指を差し込んで
文字を追うことをやめる

昨日デスクの引き出しに仕舞ったものが
悲しみで
あったなら
漏れ出していないだろうか
そんなものより大事な企業秘密を
汚しては
いないだろうか

雲は無くてもグラファイト
街が同化してしまいそうな一日

冬が帰ってきたとき
塞ぐものは
内なるものに他ならず
25号線
南下したがる車の列に
便乗したいと
灰色の煙を吐き出す男の人
五分後は勇ましく
喫煙室を出て行って
音声だけの合戦に臨むしかないんです

もうすぐ其処
昨日デスクに仕舞ったものが
誰かに知れると厄介だから
早めに確かめて
万が一なら拾い去る
今日は私ではない誰かが座るから
その前に

許せないくらい汚いものに
誰かが気づいてしまわないように
詰まらないだろう自尊心が
無様に話しかけたりしないように

でもそんなもの
見えはしないのだけれど
隠してしまったと思ったから
そもそも間違いであったのだと

ほんの少し気に留めながら
あと30秒
指を挿し抜いて
一つだけ文章を追う

今日これから
最初に話しかけられたら
まずはそれを始まりにして

グラファイトステージ
限りなく色が無く
だから無機質で不自由で
一見自由に見えなくも無い朝に
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# by are-fujiwara | 2010-11-28 16:16 | colore
台<うてな>
光のうてな
仄暗い足元照らし
闇に隠れていた
花の色を知らせる

光のうてな
靴紐を結び直し
伸ばす指先の
方位を知らせる

其処に何が在るかは
知らなくて構わない

其処をみたとき
決めればいい

光のうてな
群青に沈んだ世界で
橙を放つ

歩いて
足が動く限りは

鏡を持たない
あなたの笑顔を
知ってくれる人に
出逢う為
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# by are-fujiwara | 2010-11-28 15:54 | meteora
0317
美しいものに惹かれる気持ちが
綻んでしまったら
もう二進も三進もいかなくなって
舞台を飛び降りるしかないわ

灯りに焦がれる気持ちが
色を失ってしまったら
誰かは何処にもいなくなって
舞台をお仕舞いにしなくてはいけないわ
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# by are-fujiwara | 2010-11-15 17:32 | meteora
夜の群青
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陽の光に憧れて
温かいものに触れたくて

でも毎日は目まぐるしく
現実感に飽和していくほど
寂しいと楽しいが
入れ替わり立ち代り
そんな風に
徒に日々は過ぎて
本当の願いが遠くになりそうで
実はとても怖くって
けれど詰まらないなんて思えない

車窓に映る自分が誰か
時々わからない事があるけれど
今は誰でもない
からだろうか

夜の群青に星はなく
古い物語は読めなくて
海は無くて川が無くても

静かに続く日々の中に
その先に
少しの過去を織り交ぜて
もっと温かい場所に
憧れ続けて
その勢いで進んでいける

一つの空と
朝と昼と夜と
群青がある
それだけが変わらない事実
其のことに
思い出したように安心を覚えて

夢の無い眠りにつくのだ



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# by are-fujiwara | 2010-10-09 18:42 | colore
第参章
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「さようならも約束も理不尽も大嫌いだ」
理由は何時も弐つ在って 答だけが無かった

潜り込んで思考を閉ざした
水浸しのがらんどうのまま
引き上げられた時の 手の温度
注がれた 言葉の質量

動き出した時間の速さ
其の清々しさ

古い金の細工鍵から辿った
理由の訳と
謎の回答

選び取った選択と
あっけない
終局の一手

訓育された認識を塗り替える
第参章は 至極平凡な日常の中
静かに健やかに始まっている

発信の先に
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# by are-fujiwara | 2010-08-03 07:30 | meteora